ベネズエラに限らず、固定相場制の国々で一般的に言えることかもしれません。
さて、先のブログにても言及しましたが、現在ベネズエラでは、公式固定レートが1USD=4BsF(ボリバーレス)となっています。
つまり、政府が指示しない限りはこの外為レートは変動しません。
さて、では現地の物価は?南米有数の産油国であるベネズエラ、首都カラカスで物価は高めです。
例えば500mlのコカコーラのペットボトルが、大体お店で12BsFくらい。
どうでしょう??
正式レートだと、なんとコカコーラが3USD(240円)と、高級飲料に早変わり!!
じゃあ、ベネズエラの人たちはみんなコーラなんて飲まないんじゃない?
いやいや、そんなことはありません。それに、あの世界のコカコーラ社(本社アトランタw)がそんな下手なマーケティングするはずありません。
さて、ではどうなっているか。
そうです。闇レート。闇レートというと聞こえが悪いですが、英語ではParallel Rate(並行レート)と呼びます。
これが、大体、最低1USD:8BsFくらいです。つまり、 公式レートの2倍。
物価はつまり1/2です。
先ほどのコカコーラもこのレートで計算すれば、1.5USD(120円)
標準的な物価に戻る訳です。
さて、前置きはこのくらいにしておきます。
これらを踏まえて、固定相場制の国を旅行する際に必要なことは、つまりは現地、現物、現金主義
さて、いよいよどこかの総合商社の主義論みたいになってきましたが、上記3つは大切です。
①現地主義
今回のエンジェルの滝ツアーもそうでしたが、ツアー等を組む際、航空券等を予約する際は必ず現地の旅行代理店を通すこと、が鉄則になります。
既にピンときている方もいるかと思いますが、そうです。航空会社等で直接決済をする場合、もちろん正規の値段、正規のレートで決済を行います。つまりは、2倍以上のお金を払うということ。
ベネズエラの旅行会社はアメリカやヨーロッパに銀行口座を持っていることが多く、そこに送金して決済を行えば、要するに平行レートでの値段でツアーが組め、航空券も買えるということです。
②現物主義
これは語呂がよかったのでいれただけですwwwww
敢えて言うならば、基本的に現地通貨も平行レートも現地でしか交渉できません。もちろん、事前に旅行代理店に送金しておき、現地にてその額を受け取ることもできますが、必ず信用できる代理店を選んでくださいね。
③現金主義
買い物にクレジットカードを使うと大損。
というのも、クレジットカード会社の決済はもちろん正規のレートにて行うものですから、現金で支払うのの倍以上の値段を支払うこととなります。
コカコーラに300円も払いたくないですよね?
さて、この並行レートのシステム、未だに把握しきれないものの、なかなかと厄介です。
要するに両替商も商売ですから、レートのいいところと悪いところがあります。
もちろん、信用性も含めて、安心度も考えなければいけません。
2012年時点での平均レートは以下の通りでした。
ちなみに、下にいくほど信用度も偽札が含まれている可能性も上がります。
ホテル/旅行代理店
1USD=6-8BsF
空港の両替商
1USD=10-11BsF
道ばたの両替商
1USD=12BsF以上
最後に、平行レートは違法です。
もちろん見つかれば処罰が下されます。
そして何よりも、ベネズエラの軍と警察は信用できません。(偽警官もいます。)
バックパッカー達が警察に身ぐるみ剥がされたという話も聞きます。
ただ、平行レートも罷り通っているものなので、行う場合は各自自己責任で、また必ず周囲を確認した上で行ってください。
警察の目の着かないところ、というのは裏を返せば平行レート取引という犯罪と同じように、強盗の様な犯罪も起こりえるということです。
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