さて、今回は来年1月の南米周遊旅行に備えて、スペイン語を勉強します。
ちなみに、今はブラジル、アルゼンチン、パラグアイの国境にある三大瀑布の一つ、イグアスの滝にいるんですが、やはり国境を一歩超えればスペイン語を話さなければなりません。
さて、ご存知かと思いますが中南米に於いてポルトガル語を使用するのはブラジルのみ。他は殆どがスペイン語圏です。もちろん言語としても、そのプレゼンスもスペイン語の方が上では、なぜ私がポルトガル語を選んで学んだか。理由はいくつかありますが、一つにラテン語との近さというものがあります。諸説ありますが、ポルトガル語はスペイン語よりもラテン語の原型を保っていて、それをさらに変化させたものがスペイン語にあたるというものです。
と、いうことでポルトガル語からスペイン語への変換は意外と楽です。
前置きが長くなりました。
ここでは、ポルトガル語話者がスペイン語圏を旅行する際に必要となる両言語間の変換を英語を交えて方程式として見て説明しようと思います。
ただ、これを学んだところでスペイン語が分かるようになるというものではありません。話す分にはかなり楽になりますが、聞き取るのはかなり抑揚の違いがあるので難しく感じることでしょう。
1.各アルファベットの発音
基本的にはポルトガル語と同じですが、以下に相違点を挙げます。
なお、サンパウロのポルトガル語とは違い、終子音のe等はエの音になります。
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g: gの音は、続く子音がe,iの場合はポルトガル語のrr-(喉から出す)ハ行音になる。ex.) gente ヘンテ
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j: jの音は全てポルトガル語のrr-ハ行音 ex.)
Japónハポン
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l:語尾にくるlは、英語のlと同じ(ポルトガル語ではウの音)
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r, rr-:語頭のr及びrrは巻き舌のr音。
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s:母音に挟まれたsは濁音化しない。(ポルトガル語では濁音化)
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t+iは必ずティ(パウリスタはチの音になる)
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v: v音とb音の区別はない。
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x: xはg,j同様ハ音。ex.)
Méxicoメヒコ
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y: yはジャ行の音。Ex.)
Yo (私/一人称単数主格代名詞)
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z: zはサ行の音。
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ll: はジャ行の音。(アルゼンチンではシャ行)
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ch: はチャ行の音。Ex.(chico
– チコ
ñはポルトガル語のnh、ニャ行の音。Niñoニーニョ=男の子
2.アクセントの落ちる弱母音の割れ
スペイン語に於いて、ポルトガル語の弱母音、e,oにアクセントが落ちる場合はそれぞれie, ueと、母音が2つに割れる。これは、動詞の活用においても適用される。
ポル語−スペ語 ex.)ponto – puento, sempre – siempre, pode – puede (poder)
3.特定の文字の相互変換
同じラテン語族からの変換のため、いくつかの語尾を持つものに関しては、形式的に変換が可能。
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副詞を作る-menteは同じ。但し−メンテと発音。
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名詞にみられる-dade(英語の-ty)は-dad。Ex.)Universidad
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名詞の-ção(英語の-tion)は-ción
ex.)estación
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ポルトガル語のchはほぼスペイン語のllに変換できる。Chamar
– llarmar
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ポルトガル語のjは殆どの場合yに変換できる(発音は変わらない。)já – yá, ajuda – ayuda
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ポルトガル語の二重子音ouは、特に短い単語に於いて、スペイン語ではo単独でみられる。Outro – otro, pousada – posada
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ポル語は二重子音を避ける傾向があるのに対して、スペイン語に於いては二重子音を嫌わない(英単語に近い)。ex.)ポル語−スペ語:produto - producto,
4.主語及び所有格等
スペイン語では2人称が存在するが、同時に3人称にて丁寧に2人章を表す表現(Usted: ポルトガル語のVocêに相当)も存在するため、同じように使える。但し、その場合、3人称との混同を避けるため、必ず主語を明確にすること。所有格に性変化は存在しない。
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主格(私/きみ/かれ(あなた)/私たち/あなた方):yo/tu/elle(usted)/nosotros/ustedes
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所有格(同順):mi/ti/su/nuestro(a)/su
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