さて、前回虎の様な目つきを以て必死でマチュピチュでディスカウントに勤しんだ私、今回は元来の目的、天空都市マチュピチュに登ります。
朝一で起床し(といっても9時)、昼ご飯のクラッカーと水を買い、マチュピチュ行きのバス乗り場へ直行します。
バスに乗ろうとしたその瞬間、自分の浅はかさを痛感。ここに来て更に大誤算があったのです。。。
バスのおじさん
「あれ?チケットは?」
え、マチュピチュのチケットがあれば乗れるんじゃ。。。
「チケットは18USDだよ!そこで買って来な!」
18USD---------!!!!!!!!!!!!!!
このとき既に残金が90USDを切っていた私。
更にもちろん券売所でクレジットは使えない。
只管ゴネにゴネたあげく埒が明かない。絶望感に包まれる。
ただし、ここにくるまでに400USDもの投資をして、18ドルのためだけにマチュピチュを諦める訳にはいかない!
しかしこの18ドルによって、今後の旅の成否は確実に左右される。
悩む私。
ここで券売所のお姉さんの一言
「9ドルで行きだけ買って徒歩で降りてくる人もいるわよ。大体片道2時間くらいだわ」
kita--------------!!!!!!
往復歩きます!!!
と、二つ返事で返し標高2400mの天空都市を目指す。
ここで私の心を支配したのはまたもやアドベンチャー精神笑
BGMは既にインディージョーンズになりながら、秘境を目指すのにバスなんてものは邪道だ!歩いて登ってこその空中都市!!
・
・・しかしこれがなかなか本気のトレッキング
膝の高さほどある岩を次々と登り、
息つく暇も、足を休める平面すらもなく、
ただひたすら眼下に響く河のせせらぎ(実際は濁流)に耳を傾けながら
天上より燦々と照らす太陽に見つめられ
無我の境地たる心境で無心に足を前に出す作業を続けて1時間30分
シャツは前後汗でベッショリ。
ただ、こんな想定外の事態にも、なぜか替えのシャツは用意してあり(笑)タオルその他も完璧だった準備力には私自身心底驚いた笑
マチュピチュを訪れた日本人は数多くいようとも、徒歩で往復登ったものは私を含めて数える程しかいなかろう
肝心のマチュピチュは雨期で天気が悪く、抜群のコンディションとは言えないけれども、
山を登ってきた私には分かる。
スペイン人のコンキスタドール達も、あの傾斜の山の上にまさか都市が存在しようとは想像にも及ばなかったであろう。
それほど下界とは完全に事を異とした世界だった。
ただし、私にはあの遺跡も哀愁を帯びて移る。
これほどの技術を持った帝国でさえ、スペイン人の侵略によって都市は全て破壊され、
人民は奴隷とされ金や資源は全て略奪された挙げ句、
残った遺産ですらも彼らの欲の為に観光として利用され、
このツアーを行っている人のいったいどれだけが、
ある一つの帝国の繁栄と衰退に思いをはせ、
ここに住んだ人々に思いを馳せるのか。
写真を取っている彼らを見て考えた。
帰りは1時間で下山し1日修了。
もちろん翌日は筋肉痛笑
リマ、日本人宿とアメリカンロジスティクスの奇跡
に続きます。
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